未然防止の手法として、Failure Mode and Effect Analysis、(Failureの代わりにFaultを使う場合もあります。)省略してFMEAというのがあることは、メーカーの技術者ならほとんどの人が知っている言葉かと思います。Googleなどで「FMEA」で検索すると数多くの説明がヒットします。
そして、検索した説明を読んでみると「あれ、この説明大丈夫かな?」と思う内容もあります。「故障モード」と「故障」が曖昧だったりするものが多いです。また、FMEAも「設計FMEA」「工程FMEA」「医療FMEA」とまるでそれぞれ別の手法であるかのように書かれているものもあります。FMEAは設計や製造というメーカーが使うものだと思い込んでいる大企業の経営層の方もいらっしゃるようですし、技術者がやるものだと誤解されている方もいらっしゃいます。
たしかに、FMEAを本格的に使い始めたのはメーカーのしかも開発が多いですから、技術者の使うものと誤解されてきたのではないかと思います。FMEAは、その意味を理解して、自分や自社の業務に合わせて工夫したFMEAを考えて実行することが重要で、「何々方式のFMEAをやれば大丈夫だ」というものではありません。
さて、時々、事故や問題が起こると、「見落としがあった」「想定外だった」と報道されて、しばらくするとその会社から、「今後は、これこれを対策して、再発を防止しました」と発表されることがあります。それで、みなさん安心して、問題を起こした会社を信用できますか? 問題が起こってその問題に対処して似たような問題が再発しないようにする。それはそれで必要ですが、そこで終わっては、いわゆる「モグラたたき」が続くことになります。再発防止に「みんなを集めてブレインストーミングをやって、類似案件を抽出して手を打ちました」と言われても、気が付かなかったらどうするの?という事になります。想定外をゼロに近づける一つの手法としてFMEAがあり、FMEAはメーカー(製造業)だけが使う手法ではないことを、最初に理解して、話を次に進めたいと思います。
つづく
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